社内調査委の報告書「見せていない」

当日夕方の『ニュースの森』では、杉尾秀哉キャスター(当時)が「事実無根」と否定してみせたが、否定の根拠は確固たるものではなかった。否定を主導した当時のTBS幹部の名は敢えてここでは記さない。

その後、社内に社員をメンバーとした「調査委員会」が設置されて内部調査が実施されたのだが、身内による調査の限界がもろに露呈した結果となった。翌1996年3月11日に、社内調査委員会の調査結果報告書が公表された。結論は「VTRをみせたことにつながる記憶や事実関係はどうしても出てこなかった」というものだった。

社内調査の結果は、社外からの批判や疑問に耐え得るような内容を含んでおらず、残念ながら説得力を欠いたものだったと言わざるを得ない。だが、これとて今だからそう言えるのであって、僕自身も含めて、社内調査発表後の『23』では、会社の発表内容をそれなりに時間を割いて放送していたのである。