ウォーキングはケガのリスクが最も低い

一方、30分間ウォーキングをした場合は150キロカロリーの消費です。

このことから「ランニングの方がダイエットに効果的」と考える人が多いようですが、絶えずケガのリスクがつきまといます。

アメリカでは、定期的にランニングを楽しんでいる人の多くが何かのケガをしているそうですし、週に1回ペースでも、疲労骨折や関節症のリスクが高くなるのがわかったそうです。

ウォーキングはランニングよりも運動量が少ないので、ランニングと同じ効果を得るには回数と距離を増やさなければなりません。しかし、回数と距離を2倍に増やしたとしても、ケガのリスクはほとんど増えないばかりか、「ウォーキングはすべての運動のなかでケガをする可能性が最も低い」という調査もあります。

また、糖尿病や高コレステロール、高血圧のリスクをランニングとほぼ同じくらいに下げられることも報告されています。

ウォーキングで約6~7割のうつ病が寛解

さらに、50歳以上のかなり重いうつ病の人たちを、(A)毎日45分の有酸素運動をしてもらうグループ、(B)抗うつ薬だけを処方するグループ、(C)毎日45分の有酸素運動と抗うつ薬を投与するグループの3つに分けて、4カ月間過ごしてもらいました。

ウォーキングで約6~7割のうつ病が寛解
写真=iStock.com/Kiwis
ウォーキングで約6~7割のうつ病が寛解(※写真はイメージです)

その結果すべてのグループでうつ状態が軽くなり、(A)グループの60%、(B)グループの66%、(C)グループの69%の人たちが寛解かんかい(完治とまでは言えないが、病状が治まった状態)になったそうです。

つまり、有酸素運動には処方薬と同じくらいの抗うつ作用が見られるのです。

ちなみに、「週に3回ほど、毎回30分ほど中程度の運動をするだけで、不安やうつが軽くなる。また、このくらいの運動を続けると、気分や自尊心も向上させられる」という、うれしい研究結果もあります。中程度の運動といえば、ちょうどウォーキングレベルの強さですから、ウォーキングには心身を健全に保つ素晴らしい効果があるわけです。