60代から新しい仕事を探す人は、どんなことに気をつけるべきか。漫画家の弘兼憲史さんは「定年後の働き方は、現役時代の延長として考えないほうがいい。これまでの肩書きや経験にしがみつくのではなく、会社の外に出て人とつながることで、思わぬ仕事の可能性が見えてくる」という――。(第3回)

※本稿は、弘兼憲史『「まだ働かなきゃダメなんですか?」60歳からでもバリバリできる仕事力』(主婦と生活社)の一部を再編集したものです。

金融街のビジネスマン
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役職定年を「面白がる人」が勝つ

50代半ば。役職定年を迎え、さらに給与が数割カットされる。この現実に直面し、急激に意欲を失ってしまう現象、いわゆる「50代シンドローム」に悩む人が増えています。

これまでの会社人生が「登山」だったとすれば、役職定年は頂上を過ぎた「下山」のように感じられるかもしれません。企業によってはセカンドステージに向けての通称「たそがれ研修(キャリアデザイン研修)」を実施しているところもあります。

定年後再雇用を受ける人は、「ああ、たそがれ研修がきてしまった……。いよいよ自分も終わりか」と肩を落とす人もいるでしょう。しかし、ここが大きな分かれ道です。

『会長 島耕作』の作中で、島耕作が初めて日本経済連合会の会合に出たときに多治見六郎会長にガツンと言われるシーンがあります。普通なら気後れしてしまうと思うのですが、島は「今までとは違うアリーナに来た感じだ」と面白がっています。

このくらいの気持ちでいくとモチベーションも向上していくはずです。

平均年齢が高齢化している職場では、年齢が高くても利益を上げ続けられる人はニーズがあります。もし、その研修を受けた後で、どうしてもやる気が出ない場合は心機一転、新しい仕事をすることも視野に入れてみるのもいいかもしれません。