立野からの出陣

車に乗せてくれたのは、地元の川漁業協同組合に勤める菅野かんの富美恵ふみえさん。潤一さんとは中学の同級生だという。

「ここでは、梅雨明けがだいたい野馬追と重なるの。野馬追で、夏が始まると実感するわ」

明るくフレンドリーな雰囲気で、ハキハキ話す菅野さん。野馬追に関わるのは今回が3回目で、「全然詳しくない」と謙遜する。これから浪江町内の立野たつのという地区に戻る。彼らは立野の「平本ひらもと家」の一員で、今年は「平本家」から6騎が出た。今日出陣した馬のほとんどは、震災で那須に避難した廐舎から借りうけているという。