※本稿は、藤野智哉『人生が自動的にうまくいくレッスン』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
「うまくいかない考え方のクセ」を知る
私たちは目の前の出来事をそのまま、ありのまま見ているようで、見ていません。
たとえば自分の挨拶に対して返事がなかったとき、とっさに「嫌われた!」という自動思考が浮かぶ場合です。
実際は、相手がイヤホンをして聞こえなかっただけかもしれない。考えごとをしていたりして、声が耳に入らなかったかもしれない。
いろんな可能性が考えられるのに、自動思考が偏っていると、ムダにネガティブな感情にとらわれてしまうのです。
「聞こえなかったのかも」でスルーできれば、イライラもモヤモヤも生まれずに、その後の時間もラクに過ごせますよね。
認知行動療法では、うまくいかない結果をもたらしがちな考え方のクセにはいくつかのパターンがあるとされています。それを知っておき、できるかぎり避けるだけでも違います。
「全部」「いつも」「絶対」に注意する
考え方のクセの1つめは「極端な一般化」です。
極端な一般化とは、「たったひとつの出来事」を「人生全体の結論」のように広げてしまうことです。たとえば、次のようなケースです。
・書類で文字を1カ所だけ間違えた→「私は何をやってもダメ」「全部うまくいかない」
・締め切りに1回だけ間に合わなかった→「私はいつもだらしない」
・初めて営業先に行って怖かった→「私に営業は絶対できない」
このように、一部の事実を全体的なものとしてとらえてしまう思考パターンです。
実際に起きたのは「書類で文字を1カ所間違えた」です。それなのに、頭の中では「私は何をやってもダメ」「全部うまくいかない」にまで話が広がっています。
とくに「全部」「いつも」「絶対」という言葉が浮かんだら、「極端な一般化」が起きているサインかもしれません。自分の考えが「『極端な一般化』なのかも」と気づいたときは、「それはそれ」と心の中でつぶやいてみてください。
「全部うまくいかない」という言葉が思い浮かんだら、
「それはそれ。文字の間違い1カ所したくらいで、全部うまくいかないことはない」
「それはそれ。全部ではない」
という感じで、全体的なものではなく、ひとつの事象としてとらえるのです。こう考えるだけでも「極端すぎるかも」と思えたりします。
【POINT】
「それはそれ」と心の中でつぶやいてみる

