「0か100か」で考えない
・会議でたった1回だけ反対意見を言ってきた同僚を、それ以来「あいつはもう敵だ」と思うようになる
・コンペで3位に入ったのに、「1位以外はすべて無意味。この仕事は終わった」と感じてしまう
・目標達成まであと1件足りなかっただけなのに、「惜しかった」と思えず、「1件でも10件でも達成できない事実は同じ」とチームを叱責してしまう
・仕事のやり方で1点注意されただけなのに、「この職場に自分はいらないってことか」などと受け止めてしまう
こんなふうに、物事を「0か100か」で考えてしまう人がいます。そういう人がもっている考え方のクセを「白黒思考」といいます。
グレーゾーンがなく、「どちらかに一気に振りきってしまう」のが特徴です。SNSの炎上なども、この白黒思考が目立ちますよね。
「こんな発言するなんて、社会の敵だ」「こういう態度の人は、この仕事に向いてない。やめたほうがいい」「おごってくれない男性は、婚活する資格がない」……。
どれも共通しているのは、「全部ダメ」「全部悪い」と0か100かで結論づけてしまう点です。
仲のよかった相手に一度否定された瞬間に、「もうこの人100%無理」「関係を切るしかない」と感じてしまうケースもそうです。
仕事でも、がんばってきたのに1カ所指摘されたとたん、「全否定された」「評価されていない」と思ってしまう、いわゆる「完璧主義」の人の思考回路ともいえます。
「グレーな部分」を認める
でも、世の中って、決めつけることができるほうが少なくて、グレーな部分がたくさんあるものです。
たまたま職場が一緒になっただけの同僚なら意見が違うことはよくあることでしょう。合うこともあれば、合わないこともある。仕事もうまくいくこともあれば、いかないこともある。
目標達成にしたって「達成」と「未達成」の間には大きなグレーが広がっているものです。
世の中には白黒つけられないこと、これが正解だと断定できないことばかりです。白黒思考で考えたら、うまくいきません。
もし、「あいつはもう敵だ」と関係を切りたくなったり、「もう完全に終わった」と絶望するような気持ちになったりしたときは、そこで少し立ち止まってみてください。そして、次のような質問を問いかけてみてください。
「意見が合った部分、否定されなかったことも数えてみよう」
「0か100かで考えすぎ。1と99の間で点数をつけるとしたら、何点だろう」
こんなふうに、グレーな部分を引き出すような質問を自分にするのです。白黒つけるものの見方で人間関係を壊したり、チャンスを逃してしまったりすることが減っていくと思います。
「あの人と意見が合わないところもあるけど、合うところもあるよね」
「今月は達成できなかったけど、達成できた月もあった」
そうやって、意識的に反対側に目を向けてみると、「0でも100でもない場所」が見えてきたりするのです。
【POINT】
グレーに目を向ける

