欠点をむやみに大きくとらえない

長所を褒められたときや成功したときでも、小さくとらえてしまう人がいます。

・「センスがあるね」と言われたのに、「お世辞で言っただけ」と思い、その言葉を受け取れない
・「さっきのプレゼンよかったよ」と上司から褒められたのに、「たまたま運がよくて、相手の反応がよかっただけ。自分なんか何もしてない」と感じてしまう

一方で、自分の短所を指摘されたり、失敗したことに対しては、必要以上に大きくとらえてしまいます。

・「もう少しちゃんとした提案書をくれますか」と言われただけなのに、「自分はガサツすぎてもうだめだ」「この仕事に向いてない」と落ち込む
・「今回のプレゼン残念だったね。でもあの部分はよかったと思うよ」と上司に言われても、「全然ダメだった。もっと準備も必要だった。あげく上司にも気を使わせてしまった」などと自分を強く責めてしまう

こんなふうに、ネガティブなものを拡大してとらえてしまい、ポジティブな要素を小さくとらえてしまう考え方のクセに「拡大視と縮小視」があります。

自分の短所や失敗は、過剰に大きくとらえて(拡大)、逆に長所や成功をたいしたことではないと小さくとらえてしまう(縮小)考え方のクセです。

良い要素は大きく、悪い要素は小さく捉える

藤野智哉『人生が自動的にうまくいくレッスン』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
藤野智哉『人生が自動的にうまくいくレッスン』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

この考え方のクセがあると、自分の悪いところばかりが気になったり、他人からの悪い評価ばかりを大きくとらえてしまいます。

一方で、自分のいいところには気づけず、他人からの褒め言葉は否定したり、聞き流してしまいます。ムダに傷ついたり、落ち込む時間が多くなったりして、人生を少し難しいものにしてしまうようになります。

不安や落ち込みが大きくなり、ストレスもやたらと増えてしまいます。できるだけ、偏った考えを減らすようにしていきましょう。

・褒められたときに「お世辞で言っただけ」と思ったら、「お世辞ではない可能性」を考えてみる
・成功したときに「運がよかっただけ」と思ったら、「運ではない要素はどれくらいあるか」とも考えてみる
・短所を指摘されて「もう全部ダメだ」を思ったら、「短所ではない点、褒められたところ」を考えてみる

拡大視・縮小視しがちな人は、ポジティブな要素を大きめに、ネガティブな要素を小さめに考えてみると、少しフラットな見方に近づいていけるのではないかと思います。

また、前項の「白黒思考」が土台にあって拡大視・縮小視の考え方のクセが乗っかってしまうこともあります。完璧主義のような白黒思考があると、褒められても「自分なんか全然できてない」と思ってしまいますし、1つ間違いを指摘されると「全部ダメだ」と必要以上に自分を責めてしまったりもします。

【POINT】
ポジティブ要素を大きめに、
ネガティブ要素を小さめにとらえる

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