京王沿線エリアの街づくりキャッチ
私鉄各社は、鉄道利用者つまり沿線地域の居住者(定住人口)および来訪者(関係人口)を維持・拡大するために、系列会社として住宅・不動産ディベロッパーやバスなどの2次交通運営会社、スポーツ・レジャー施設などを保有していることが多いのは周知の通りです。
今回は、2年ほど前に自社企画として制作した首都圏主要私鉄の沿線・駅周辺エリアのサマリーレポートの中から、京王電鉄の沿線開発におけるゾーニングと鉄道利用者のプロファイル特性について、ご紹介していきます。
京王電鉄のホームぺージに掲載されている、沿線エリアのゾーニングがこちらです(図表6)。
では、この中から新宿、井の頭沿線、調布・府中、聖蹟桜ヶ丘・高幡不動の4つのエリアについて、各駅周辺滞在者の詳細属性プロファイルを覗いてみましょう。
芸術派から自然派まで多様な街の顔
エリア特性は、平日または休日のピーク人口が5000人以上の主要駅の合算により算出しました。
・新宿……新宿、笹塚、代田橋
・井の頭沿線……神泉、駒場東大前、下北沢、明大前、永福町、吉祥寺
・調布・府中……芦花公園、千歳烏山、布田、調布、府中
・聖蹟桜ヶ丘・高幡不動……聖蹟桜ヶ丘、京王八王子
各エリアについて、休日・14時台の滞在者の性年代、職業、年収、趣味等を、京王線沿線全体の平均値と比較したものを図表7に整理してみました。
先に見たとおり、沿線全体としては「堅実で庶民的」なイメージのある京王線ですが、日本最大のターミナルである新宿副都心や渋谷と吉祥寺を約20分で結ぶ井の頭線沿いには若年層中心に文化・芸術志向の人々が集い、多摩動物園・神代植物公園やテーマパーク・アウトレットモールのある衛星都市、高尾山など自然を身近に感じられるエリアには、子育て世代やシニア層を主体とする個性豊かな街がつくられている様子が想像できると思います。




