浦和と大宮の居住者“徹底”比較

住みごこちの評価の差異、ということなので、ここでは日中の来街者ではなく、深夜2時台の滞在者をそのエリアの“居住者”とみなして、浦和と大宮のプロファイル特性を比較してみることにしましょう(図表3)。

【図表3】浦和・大宮エリア:居住者特性(2024年7月~2025年6月、平日・2時台)
出典=『なぜ日本人は、それを選ぶのか?』(朝日新書)

まず性年代別に見ると、浦和の方が中高年層、大宮の方は若年層が主体で、男性は60代以降・女性は30代以降で浦和の方が大宮を上回ります。

定住化の違いで生まれる街の経済格差

ライフステージとしては、学生を含む単身者はいずれも20%強と同じ水準ですが、子どものいる夫婦世帯は浦和が大宮の2倍近い構成比となっています。

職業を見ると、会社員(一般職、役員・管理職とも)や専業主婦(夫)で浦和が大宮より高く、パート・アルバイト、自営業等で大宮が浦和より高い、という結果になっています。

世帯年収では、400万~800万円未満のいわゆる中所得者層が浦和よりも大宮の方が10%以上高く、年収800万円以上の高所得層では浦和が大宮を上回る、という構図が見えます。

趣味の領域では、浦和での上位20項目について見るとテレビ、読書・雑誌、温泉、スポーツ観戦のほか株・マネーや海外旅行、観劇などで大宮よりも支持率が高くなっており、全体的に浦和の方が経済的に余裕のあるファミリー世帯、という印象です。

同じさいたま市内で距離的にも近い2つの街ですが、住環境や家賃相場から子育て世代以降のミドル層を中心に定住化が進んだ浦和と、若年層を中心にショッピングなど繁華街として発展してきた大宮の差異が、わかりやすく読み取れるケースだと思います。

大宮駅
写真=iStock.com/ranmaru_
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