午後7時以降はメールの送受信を停止している会社も

しかし、時代は変わりつつあります。常に仕事に追われていることに、うんざりする人が増えているのです。私たちはもう、家族や大切な人と一緒に時間を過ごせないことへの罪悪感や、慢性的な疲労、ストレス、寝付きの悪さなどに、嫌気が差しています。

とはいえ、「帰宅後に仕事のメールをチェックするのはやめましょう」と言うのは簡単ではありません。メールチェックには、中毒性があるからです。もしかしたら、夜に重要なメールが届いているかもしれません。そう考えると、つい不安になってメールをチェックしてしまうのです。こうした問題に対処するため、ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンやBMWでは、午後7時以降はメールの送受信を停止するように自社のコンピューターサーバーを設定しています。メールが送信されなければ、チェックするものもありません。こちらからメールを送ることはできますが、サーバーには翌朝まで届きません。従業員は、重要なメールを見逃していないかと不安になることなく、安心して自宅で静かに夜を過ごせます。

【図表1】
図版制作=キャップス

定時で仕事を終えるデンマーク人

フランスはさらに一歩踏み込みました。管理職が休日に従業員に連絡することを禁じる法律を制定したのです。勤務時間外に従業員に質問すると、法律によって罰せられる場合さえあります。