イラン攻撃に伴う原油価格の急騰で、ガソリン価格が過去最高値を更新した。高市政権は補助金を緊急再開。累計予算は約9兆円に膨らむ見通しだ。原油の供給が途絶えた状態で、価格だけを抑える政策に意味はあるのか。日本の補助金政策を西田・安田両氏が問い直す――。
ガソリンスタンドの給油ホース
東京都内のガソリンスタンド(写真=共同)。原油タンカーがホルムズ海峡を通過できなくなったことで、3月16日にはレギュラーガソリン全国平均価格が過去最高の190円/リットルを記録した。

イラン攻撃がもたらす「三重苦」のインフレ圧力

【西田】イラン攻撃の影響で、原油価格がすごいことになっていますね。

【安田】ええ。一時は1バレル100ドルを一気に超え、その後は少し下がったとはいえ高止まりが続いています(対談は2026年3月18日に収録)。私は車を運転しないので今のところまだ実感はないのですが、運転する西田さんなんかは直撃ですよね?

【西田】本当に困りますよ。政府が補助金を出したことで、現状のレギュラーガソリン価格は170円くらいですが、その前は200円を超えていました。補助金が出る前に給油したところ、満タンで1万円近い出費に……。

(構成=稲泉 連 撮影=大槻純一)