角を立てずに、相手に言いたいことを言える人は何をしているか。習慣化コンサルタントの古川武士さんは「お互いを大切にしながら率直に、素直に意見や感情を述べる『アサーティブに伝える力』があれば、快適な人間関係を築ける」という――。

※本稿は、古川武士『頭と心がすっきりする書く習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

ぎっしり詰まったデジタルカレンダーを見ている疲れた女性
写真=iStock.com/Happy Kikky
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自他ともに尊重する伝え方

「言いたいことがあるけれど我慢している」
「つい、はっきり言いすぎてケンカになる」
「自分の気持ちをうまく伝えられない」

親しき仲にも礼儀ありと言いますが、人間関係には一定の境界線が必要なものです。

境界線とは相手と自分との距離感や守るべきルール、マナーのようなもので、その境界線を越えた発言や行動で不快な思いをしているときには、やめてほしいと素直に相手に伝えるべきです。

たとえば、上司から明らかに無理な納期の仕事を振られて困っている部下がいたとします。

彼がいくら「書く習慣」でそのときの焦りや不満を扱っても、それは一時凌ぎの対策にしかなりません。「今の状況では、その納期に間に合わせるのは難しい」という事実が相手に伝わらない限り、状況は改善しません。

しかし、上司に「こんな短期間でできるわけないでしょう!」とストレートに言うと角が立ち、職場の空気が悪くなります。

相手を攻撃する言い方をして確執が深まることも、我慢して無理な仕事を引き受けて潰れてしまうことも、どちらも好ましくありません。

ここで重要なのが、「アサーティブな伝え方」です。アサーティブとは、お互いを大切にしながら率直に、素直に意見や感情を述べるという意味です。