休まないことの弊害は何か。環境活動家の谷口たかひささんは「多くの日本人は生産性を求めて『何もしない自由』『何もしない権利』『何もしない幸せ』を忘れてしまっている。たとえ自分が休んで不安に感じたとしても、不安に思ったことの97パーセントは、結果としてほぼ何の問題にもならない」という――。
※本稿は、谷口たかひさ『休む勇気 人生で一番大事な仕事は「思い出づくり」』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
充電が切れかけなのに休まないのは怠慢
「体調管理も仕事のうち」という言葉を聞いたことがあると思います。
しかし、休むことなくして体調管理が不可能であることを考えれば、「休むことも仕事のうち」と言っていいのではないかと思います。
「ハーバード・ビジネス・レビュー」(ハーバード・ビジネス・スクールの機関誌として始まった経営学誌)によると、最近アフラックが行なった調査では、労働者の約6割が燃え尽き症候群(バーンアウト)を身近に感じているといいます(Aflac Work Forces Report 2022-2023)。
同誌によると、休憩をとることで、むしろより多くの仕事をこなせるようになることを確認した研究があるといいます。
自分の充電が切れかけているような状態であるにもかかわらず、なんとか仕事を終わらせようとすると、思いもかけないミスを犯してしまうこともしばしば。結果として仕事はさらに増え、自分の充電はさらに減っていきます。
真面目な人ほど、休むことに罪悪感を覚えることもあるかもしれません。
しかし考えてみてください。ここに挙げた調査や研究をはじめ、休むことでむしろ仕事のパフォーマンスが向上することを知った上で休みをとらないなら、それこそが怠慢ともいえるのではないでしょうか?
真摯に仕事と向き合っているあなただからこそ、休む必要があるのです。

