GW中に仕事をしてはいけない

五月病にならない人たちがやっていることの2つ目は、仕事に関することです。GW中は義務感からの仕事はやらない、また、仕事の準備は前日だけにする、です。

ノートパソコンを操作する女性
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GW明けの仕事が心配だから、それに備えて連休中から仕事の準備をする人は少なくありません。特に4月に職場環境が変わったばかりの人や、真面目な人に多い印象です。しかし、私はそんな人たちに伝えたいことがあります。それは、GW中は心身を休めリフレッシュすることが大切だということです。仕事の準備をするのも前日からで十分です。それよりも、まずは乱れた睡眠リズムを戻しましょう。

理由は、GW中に仕事のことを考え続けると、交感神経が優位な状態が続き、心身の回復が遅れてしまうからです。仕事の勉強、予習、先取りをする場合、その動機が義務感ではなく好奇心であればいいでしょう。カフェで気になることを軽く調べる、好きな本を一冊読む――その程度で十分です。「やらなければいけない」という強迫的な動機に基づく行動は、疲労の上塗りにしかなりません。

GWにしっかり休みリフレッシュしておかないと、その後の2カ月間以上の祝日のない期間を走り切るエネルギーが充電できません。エネルギーを充電することが、何事にも勝る準備になります。

最終日前夜に「寝る時間を戻す」

GW中に夜更かしや朝寝坊が続いた方は、最終日(連休最後の日)の前夜から、いつもの起床時刻に合わせた就寝時間に戻す努力をしてください。自信がなければ、その前の夜から就寝時間を合わせる。それだけで十分です。

なぜ睡眠が最優先なのか。理由は2つあります。1つ目は、睡眠不足は集中力の低下を招き、GW明けの仕事の忙しさについていきにくくなってしまうからです。スタートからつまずくと、その後の2カ月間に響きかねません。

2つ目は、睡眠不足は前頭葉の機能を低下させ、感情調節力を弱めてしまうからです。職場で些細なことで傷つきやすくなり、「なんとなく気力がない」「職場の人間関係が急につらく感じる」という五月病の典型的な症状へとつながってしまうきっかけとなる可能性があります。

睡眠は自律神経の回復にも直結します。普段、私たちは仕事をしている時は緊張状態(交感神経優位)にあります。夜、休息時は副交感神経が優位になり、心身を回復させます。これがメリハリの正体です。GWでメリハリがなくなってしまった人がメリハリを回復させるきっかけ、それは睡眠に他なりません。

GW中に乱れた生活リズムのまま仕事を再開すると、この自律神経のスイッチが切り替わりにくくもなります。「仕事モード」に入れず、かといって「休息モード」にもなれない――五月病の入口は、実はこの自律神経の乱れにあることも多いのです。