EVはガソリン車よりコストが低い
ちなみに電力会社から購入する電力ならどうか? 電力価格は現在1kWh=35円ほど。現在のガソリン価格(1リットル=約160円)の場合、ハイブリッド車は20km走るのに約160円掛かる(1リッター分ですね)。
一方、EVは20km走るのに電力が約3kWh必要なので電気代は約105円程度で済む。
もし電気料金が45円になった場合でもEVのコストは約135円にとどまる。
電気料金が値上がりする場合はガソリンだって値上がりしているはずなので、ハイブリッド車とのコスト差はさらに広がっているだろう。
いろんな意味でEVはガソリン車より低いエネルギーコストで済む上、その気になれば自給自足だって出来てしまう。自給自足出来るから自然災害にも強いと言える。
電池の性能が向上している
そんなEVではあるが、今まではハンデが少なからずあった。車両価格の高さと、電池の寿命である。
確かに日産リーフに代表される黎明期のEVはガソリン車の2倍くらいした上、携帯電話と同じく使っていると電池容量が落ちてしまった。
初代リーフでいえば6年も使うと新車の80%くらいになり、雨の日は満充電でも100kmも走らなくなる。普通のエンジン車なら常時残量警告灯が点灯する状態だ。
しかし今やEVの技術レベルは大きく進化している。EVのリチウムイオン電池は当初ニッケル、マンガン、コバルトというレアメタルを正極材に使う「三元系」と呼ばれるタイプだった。これは優れた性能を持つ反面、高価で寿命が短く、燃える危険性もある。
参考までに書いておくと、フル充電からフル放電のサイクルを1回とすれば、電池寿命は約800回程度。40度以上の高温になると一段と寿命が短くなってしまう。
最近主流になってきた電池は正極材に安価で燃えない鉄系の素材を使うLFPだ(リン酸鉄リチウムイオン電池)。
数年前までは低温に弱くエネルギー密度も低かったものの、今や高温に強い特性から三元系より密集させて搭載することで効率を稼げるようになってきており、さらに低温性能も向上している。
電池寿命は約3500回とも約4000回とも言われている。満充電走行距離が実力で400kmのEVであれば、寿命120万km以上。これだけの寿命ならもはや使い切れないくらいだろう。

