食後高血糖を起こさないために
血糖が急に上がると、腸細胞同士のつなぎ目が緩みやすくなります。腸の上皮細胞の表面には、GLUT2という糖の入口があります。食後に血糖がグッと上がると濃度差に引かれてブドウ糖がGLUT2から細胞内へ流れ込みます。細胞内に糖が大量に入ると、腸の細胞同士を結びつけているタイトジャンクションという隙間を密閉するファスナーの締め付けが一時的に緩みます(Science. 2018 29519916)。この変化は可逆的なもので一旦は元に戻りますが、血糖スパイクを繰り返すほど、緩みやすい状態が持続・再発しやすくなります。
以上のように、糖には腸のバリアの影響を緩める2つの機序があります。①食事側:腸の中に糖が多く入ると腸内細菌のバランスが悪くなり、リーキーガットを誘導しやすくなる。②血糖側:吸収後に血糖が急上昇すると、GLUT2からの糖流入を合図にタイトジャンクションが一時的に緩みリーキーガットになる。糖質をたくさん摂取して食後高血糖が起こるという2つの事象が重なるほど、リーキーガットは起こりやすくなるという点が押さえておきたいポイントです。



