では、明乳をめぐるマーケットの状況はどうだろうか。明乳の主力商品(売上高約2800億円)の市乳(一般市場で販売される牛乳)に限って見ると、少子化と他の飲料の影響が如実に表れている。
総務省の国勢調査によれば、牛乳を最も飲む5~14歳人口の構成比は、80年で16.2%。これが07年には9.3%まで減少。農水省の牛乳乳製品統計によると、03年に447万8000キロリットルあった飲用牛乳生産量(生産量=消費量と考えていい)は減少を続け、08年には391万9000キロリットルまで下落した。
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