3年後に「経常利益 450億」を目指す
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3年後に「経常利益 450億」を目指す

ところで、大型の経営統合として記憶に新しいものに、02年の日本鋼管と川崎製鉄の例がある。両社は明菓、明乳と異なり、事業内容がほぼイコールだった。統合によって発足したJFEスチールは、重複する生産ラインの徹底的な統廃合によって、05年には当初見込みの2倍近い経常利益を叩き出すことに成功している。このことをもって「経営統合のお手本」と呼ぶ識者が多かった。

統合によって体力を増強し、ムダを省き、シェアを拡大して業界内での生き残りを図る。それに成功した統合が称賛を浴びてきたのだ。だが、佐藤社長の考え方は、これとは大きく異なる。