「人を信用しない設計」の必要性

「先生は子どもの味方であるべき」
「ちゃんと対応してくれるはず」

こういう前提で作られたシステムは、一人でもサボる人がいたら崩壊する。だから必要になるのが「仕組み」です。

たとえば、

・暴力や金銭要求が報告された時点で自動的に第三者機関に通知
・一定期間内に対応がなければ強制的に調査開始
・隠蔽が発覚した場合は厳罰

こういうルールを作る。嫌な言い方をすれば、「人を信用しない設計」にする。

「そんなに厳しくしたら教師が減る」という意見も、出るかもしれません。

でも、逆なんですよね。ちゃんとやっている人からすると、サボっている人が守られている環境のほうがストレスなんです。だから、責任を明確にしたほうが、まともな人ほど働きやすくなります。

「責任を取らない優しさ」の残酷さ

最後にもう一度言います。問題は「いじめがあったこと」じゃありません。それはどこでも起きる。

問題は、「止められたのに止めなかったこと」です。しかも、大人が。教師と名のつく大人たちが、「止めなかったこと」です。

そして、この構造が変わらない限り、文房具の貸し借りから始まって、暴力になって、金銭要求になって、最後は「死にたい」になる。この流れは、何度でもくり返されます。

日本はよく「優しい社会」と言われます。でも実際には、「責任を取らない優しさ」が支配している。

謝るけど、変わらない。反省するけど、辞めない――。それでは、誰も守れない。

なので、今回の件についてのシンプルな答えはこれです。

「放置した大人が、なぜクビにならないのか?」

この問いに対して、ちゃんとした答えが出ない限り、同じことは何度でも起きるでしょう。

2011年5月、ワシントンDC・ホワイトハウス前で取材中のひろゆき氏
2011年5月、ワシントンDC・ホワイトハウス前で取材中のひろゆき氏(写真=Elvert Barnes/CC-BY-SA-2.0/Wikimedia Commons
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