人を観察して的確に対処し、情報を集める

松下村塾での学びは、松陰の江戸送還によって1年ほどでしかありませんでしたが、ここで桂小五郎(のち木戸孝允)や高杉晋作といった“雲の上”の知己ちきを得たことは、その後の伊藤の人生に決定的な影響を与えました。

とくに桂小五郎は、伊藤を手附てつけ(役付武士の雑用係)として身近に置いてくれました。

俊輔しゅんすけと呼ばれた時代の伊藤には、突出した才能こそありませんでしたが、ここぞという好機を逃さず、迷いなく体を張れる度胸がありました(それしかなかった、ともいえますが)。