離婚は、お金のシミュレーションを

離婚に関しては、まず離婚の条件と離婚したあとの生活がどうなるのかをしっかりシミュレーションすることが重要です。

まずはお互いの資産がどこにどれだけあるかをしっかり確認しておく。そのうえでどう配分して、どれくらいが自分の所有になるのかをシミュレーションするのです。

お金や資産を配分したのちにどれだけが自分の手元に残るのか? 老後の居住はどうするのか? 家を売るのかあるいはどちらかがそのまま居続けるのか? その場合の財産分与はどうするのか? 年金はどれくらい自分のものになるか……?

これらのシミュレーションを行って、自分一人で老後を乗りきれるのかどうかを判断する必要があります。その際には、専門家の助けが大きな力になる。離婚調停に慣れた弁護士に依頼すれば、基本的なことは試算してアドバイスしてくれるはずです。

さらに離婚理由が相手の浮気やDVである場合、慰謝料をどれくらいとることが可能かといった判断もしてくれます。そのうえで協議離婚を目指し、上手くいかない場合は家庭裁判所での離婚調停、さらにそれでも解決しない場合は離婚裁判という手順になります。

できるだけ労力を使わずにするには協議離婚での決着が理想ですが、その際も感情的にならないように処理するのがポイント。多少お金はかかっても、弁護士に一任すればスムーズに話を進めることができます。

晩年になってから驚くほど仲よくなることも

佐藤優『還暦からの人生戦略』(青春出版社)
佐藤優『還暦からの人生戦略』(青春出版社)

ただし、離婚はあくまでやむを得ない場合の最終手段です。できるなら還暦から最後までの人生の締めくくりを、それまで共に苦労してきたパートナーと送ることができたらと、多くの人が考えるのではないでしょうか。

誰しも一度や二度は離婚を考える瞬間があるはずです。しかし、心のどこかに相手に対する気持ちがまだ残っているのであれば、炭をおこすように、もう一度関係を修復してみるのも大いに検討に値します。

それができるためには、日ごろからお互いが相手を思いやる気持ちでコミュニケーションをとることが大事です。若いころはケンカばかりしていた夫婦が、晩年になってから周囲が驚くほど仲よくなるというケースもあります。人生の締めくくりにそのような関係になれれば理想的です。

人生それぞれ、夫婦の形もそれぞれです。お互いが少しでも幸せに近づくことができるよう、賢明な判断と選択、行動が肝要です。

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