仕事量でもスピードでもない

業務効率化の本質――最小の労力で最大の成果を出す

マッキンゼーで徹底されている業務効率化の本質は、「たくさん働くこと」でも「スピードだけを追い求めること」でもありません。共通しているのは、最小の労力で最大の成果を出すために、何に時間とエネルギーを使い、何を手放すのかを、常に意識的に選び続けているという点です。

星歩『世界基準の仕事術』(大和出版)
星歩『世界基準の仕事術』(大和出版)

議事録を詳細に残さないのも、メールを最小限に抑えるのも、会議の数を絞るのも、ショートカットやテンプレート、生成AIを積極的に使うのも、すべて目的は同じです。

「人が人にしかできない、本当に価値のある仕事に集中するため」。そのために、機械に任せられること、仕組み化できること、なくしても支障のない作業は、容赦なく削ぎ落としていきます。

この考え方は、外資系コンサルティング業界に限った特別なものではありません。日本の職場においても、

・議事録は「決定事項と次のアクション」に絞る
・メールのCCを必要最小限にする
・会議の目的を冒頭で必ず明確にする
・知識や情報を価値ある資産として蓄積・活用する
・優先順位付けをしてから作業を開始する
・テンプレートやショートカット、AIを積極的に使う

といった小さな工夫を積み重ねるだけで、仕事の密度は変わっていきます。

効率化とは、「何に自分の時間を使うのか」を、主体的に選び取る姿勢そのものです。忙しさに流されるのではなく、自分の時間とエネルギーをどこに投下するのかを自分で決める。

その積み重ねが、結果として成果の質を高め、評価を高め、キャリアの選択肢を大きく広げていくのです。

【関連記事】
「牛乳だけ」よりずっと効果的…医師「必ず一緒に摂って」と断言、骨を強くする"スーパーで買える食材"
仕事のデキない人ほどこの髪形をしている…相手から全く信頼されない「ビジネスで一発アウト」ヘアスタイル3選
MARCH卒、年収900万円なのに結婚できない理由が詰まっていた…仲人がぴしゃりと叱った婚活男性(36)の一言
「本当のお金持ち」はポルシェやフェラーリには乗っていない…FPが実際に目にした「富裕層のクルマ」の真実
トヨタでもサントリーでもない…ハーバード大学経営大学院が教材にする従業員850人の日本の同族経営企業