極論に聞こえて内心引いたが…

目先の条件で選別する割り切りが大事なように、子どもの意見をいちいち気にせず「とにかく一度会いなさい」と押し切れる、そんな親でなければ代理婚活は向かないと言われて驚いた。

「もちろん絶対に無理なタイプとか、生理的に受けつけないっていうなら話は別ですよ。でも、身上書を見てちょっと乗り気になれない、ピンとこないというくらいなら、片目をつぶってでも会えと言ってみる。実際に見合いをしてやっぱりイヤだと言われても、『もう一回会ってから、また考えてもいいじゃない?』とか、うまくかわして次のデートにつなげてやる。それくらいできる親じゃないと、子どもを結婚させられないですね」

極論に聞こえて内心引いたが、つづけて「だいたい石川さんの息子さんには、ちゃんとした意思があるんですか」と問われて言葉に詰まった。

コーヒーを飲みながら会話をする二人
写真=iStock.com/Comeback Images
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結婚カウンセラーが語った「本音」

そもそも親に代理婚活をさせるような息子や娘はたいした意思など持っていない、そう岡田さんは言う。いい人がいたら結婚したい、そろそろ結婚してもいいかな、そんな淡い願望はあっても、自分はこういう人と結婚しようとか、あるいは自分は結婚したくないとか、さほどの主体的な意思はない。本当に固い意思があるのなら、自分の結婚相手は自分で探すから放っておいてくれ、自分は結婚する気持ちはない、そんなふうに主張して親を代理にすることなどないという。

一方で岡田さんが携わる婚活支援の場でも、確かな意思や具体的な結婚像を持つ未婚者は少ない。それこそ「いい人がいたら結婚したい」程度の気持ちで婚活をはじめ、候補者の何人かと見合いはするものの、「しっくりこない」などと言ってやめてしまう。

「私の立場では無理強いできず、ご本人の判断を尊重するしかないんですけど、本音ではそれじゃあいくら婚活してもうまくいかないよと思ってます。だって人と人との関係は、そう簡単にしっくりくる、心が通じ合うようなものじゃないでしょう? 婚活をせずに恋愛結婚した人だって、最初はイヤな人だと思ったけど意外な一面を知って見直したとか、敬遠していた人と何かのきっかけで仲良くなったとか、そういうケースはいくらでもあるじゃないですか」