売上を伸ばすには、何から手をつければいいか。デロイトトーマツベンチャーサポート M&Aアドバイザリーリーダーの粂田将伸さんは「売上を増やす要素は足し算ではなく掛け算だ。顧客数・単価・リピートそれぞれを毎年10%ずつ増やしていけば、8年目に売上は9.85倍になる」という――。

※本稿は、粂田将伸『起業の方程式』(技術評論社)の一部を再編集したものです。

売上を増やす3つのドライバー

売上を10%、20%増やすのではなく、2倍、10倍にするには何をすればいいのでしょうか?

アメリカのマーケティング・経営コンサルタントのジェイ・エイブラハムは、『ハイパワー・マーケティング 「卓越」のビジネスを築く21の原則』(ダイレクト出版刊)で、売上を増やす3要素を挙げています。

1 クライアントの数を増やす
2 平均クライアント単価を上げる
3 購買頻度を高める

本書ではこの概念を簡略化し、「売上を増やす3つのドライバー」として以下のように定義します。

1 顧客数
2 単価
3 リピート

それぞれの要素を足し算するのではなく、掛け算していくところがポイントです。

たとえば、クライアントの数が100社、クライアントの単価(1社あたりの平均販売額)が100万円、クライアントのリピート(購買頻度)が年1回の会社の場合、3つの要素を10%ずつ増やしていくとどうなるでしょうか。

Before
100社×100万円×年1回購入
=売上1億円

After
100社×110%×100万×110%×年1回購入×110%
=売上1億3310万円

もともと売上が1億円だったのが、33.1%増え、1億3310万円になります。

それぞれの要素を26%ずつ増やせば、売上は2倍になります。

100社×126%×100万×126%×年1回購入×126%
=売上2億3万7600円

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写真=iStock.com/JoeyCheung
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