探しているのは「変化の影響を受けにくい事業」

――1999年株主総会(02:44:26)――

【バフェット】私たちは(テクノロジー分野での)そうした活動が、社会的な観点からは非常に有益だと考えています。しかし、投資という観点からは、私たちにとって重要なのは、10年後や15年後、20年後にどうなっているかを、大まかには予測できる事業を見つけ出すことです。つまり、私たちが探しているのは、一般的に、大きな変化の影響を受けない事業なのです。

アレックス・W・モリス『ウォーレン・バフェット 投資家に贈った全言葉』(KADOKAWA)
アレックス・W・モリス『ウォーレン・バフェット 投資家に贈った全言葉』(KADOKAWA)

私たちは、投資のプロセスにおいて、変化をチャンスというよりも脅威と見ています。それは、現在のほとんどの人の株式市場の見方とはまったく逆です。しかし、私たちは、いくつかの例外を除いて、大金を稼ぐ方法として、変化を熱望することはありません。私たちは、すでに多くの利益を生み出している事業が、将来もさらに多くの利益を上げられるように、変化がないことを望んでいます。だから、私たちは変化を脅威と見做しているのです。

私たちが事業を検討するときに、たくさんの変化がやってくるだろうと思えたら、10回中9回は手を出さないでしょう。そして、10年後や20年後も今とほとんど変わらない可能性が高いと思うものを見つけたら、私たちははるかに自信を持ってその将来を予測することができます。

コカ・コーラはこれからもほとんど変わらない

コカ・コーラは、110年以上前に売っていたものと、ほとんど変わらない製品を今も販売しています。そして、流通や消費者との対話、その他諸々の根本的なことは、本当にまったく変わっていません。50年前のコカ・コーラに対する分析は、今でもほぼそのまま通用します。私たちは、そういった類いの事業にこそ安心感を覚えるのです。

このやり方では、私たちはたくさんの巨大な勝者を見逃してしまいます。ですが、どっちみち私たちはそれらを選べなかったでしょう。そして、このやり方は、巨大な敗者もほとんど抱えないで済むということも意味します。これは、長い目で見れば大きな強みです。

コカコーラのガラス瓶
写真=iStock.com/coldsnowstorm
※写真はイメージです
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