変化は不利に働く可能性が高い

――1996年株主総会(03:27:03)――

【チャーリー・マンガー】もしあなたが理解できると思うものがあって、それが非常に魅力的だと思うのなら、その理解できることをするのが賢明だと私たちは考えています。もし私たちが、私たちのささやかな能力に合う企業を見つけられなかったとしたら、ファイザーやマイクロソフトに投資していたかもしれません。

ですが、そうする必要はまったくありませんでした。別にそれらの企業を下に見ているわけではありません。もっと才能のある他の人たちが、それが素晴らしい行動であると気付いたのですから。

【ウォーレン・バフェット】私たちは、変化は私たちに不利に働く可能性が高いと感じています。私たちは、変化によってどうなるのかを予測する優れた能力を持っているとは考えていません。ですが、私たちは、変化の影響をあまり受けない事業を見つける能力をいくらか持っていると思っています。

たとえばジレットでは、今から10年後や20年後には、製品はより良くなっているでしょう。シェービング技術はどんどん改良されます。しかし、ご存じのように、ジレットは(1960年代初頭にウィルキンソンとの小競り合いがあったものの)、基本的に、他の企業の何倍もの資金を、より良いシェービング技術を開発するために費やすでしょう。彼らは流通システムを持っており、信頼も得ています。

シェービングする男性
写真=iStock.com/Sebastian Gorczowski
※写真はイメージです

マイクロソフトの10年後の予測は非常に難しい

もし彼らが新製品を発表して、「これは男性が注目すべきものです」といえば、男性はそれに注目します。そして数年前には、女性たちをシェービングに注目させようとしたときも、同じようにうまくいったのです。

彼らは他の分野では同じような信頼を得ることはないでしょう。しかしシェービング分野では、それを手に入れているのです。これらは構築しようと思ったからといってできるような資産ではありません。そして、それらはめったなことでは破壊されないのです。

私たちは、清涼飲料水やカミソリ、キャンディーなどの業界が、今から10年後、20年後にどうなっているか、大まかにはわかっていると思っています。マイクロソフトは、最高の経営陣が率いる驚異的な会社だと思いますが、その世界が10年後、20年後にどうなっているか、私たちにはまったく見当もつきません。

さて、もし自分たちには見抜けないことを見抜いて実行できる誰かに賭けるとするなら、私は他の誰でもなくビル・ゲイツに賭けたいですね。他の人には賭けたくないです。