同じ量なら分けて回数多く食べる
「同じ量なら分けて回数多く食べる」というのも、血糖値の上昇を緩やかにする方法のひとつです。ここでは、わかりやすいようにちょっと極端なケースで説明します。
たとえば、あなたがある1日に、お弁当を3個配られたとしましょう。これを全部平らげると考えた場合、たいてい朝昼晩にお弁当を1つずつ食べていくはずです。
そのときに、前項までの知識を得ていれば、なるべく白米を最後に食べるようにするかもしれませんね。
それに加えて、お弁当を半分ずつに分けて、1日6食にしたら、もっと血糖値は安定します。つまり、同じ量を食べるなら、回数多くちょこちょこ食べたほうがいいのです。
だから、「1日に摂取する全体量は増やさない」という前提での話ですが、空腹を我慢しておいてドカンと食べるよりは、小腹が空いたときにおやつを食べることをおすすめします。
このときのおやつは、菓子類ではなく、ナッツ類、サラダチキン、サバ缶など糖質の少ないものを選ぶとなおいいでしょう。
ちなみに、これを逆から考えると、1日2食という人は、血糖値を上げやすく脳の働きも悪くなりがちです。
ときどき、「朝ごはんを抜いたほうが体調がいい」とか「1日2食くらいのほうが頭が冴える」という人がいます。しかし、こういう人は、たいてい夕飯を食べ過ぎており、朝は食欲がないだけです。
そして、結果的に食事のリズムが狂い、昼頃にドカ食いして血糖値スパイクを起こしやすい状況になっています。
「朝食を抜くから昼には強い空腹感がある」→「ランチでドカ食いする」→「ランチの消化が遅れ夕食の時間が遅くなる」→「朝は胃もたれして食欲がない」という、脳に悪い負の連鎖が起きているのです。
同じ1杯の牛丼でも食べる速さで差が出る
「会社勤めをするようになって、学生時代よりも食べるスピードが速くなった」という声をよく聞きます。
仕事の合間の限られた時間内にランチを終えなくてはならないし、そういう状況に慣れた先輩たちについていこうと、新入社員もやがて早食いになってしまうのでしょう。
こうした現状には同情を禁じえませんが、それでも、できる限り早食いは避けてください。早食いがクセになると、急ぐ必要のないところでもあっという間に平らげてしまいます。
同じ1杯の牛丼であっても、良く噛みながら20分かけて食べるのと、10分でかき込んでしまうのでは、血糖値の上がり方が違います。また、ゆっくり食べていれば、脳に「もう十分食べました」というシグナルが届き、適切な満腹感が得られます。
逆に、早食いするとそれが遅れ、たくさん食べているのに「まだ足りない」と脳が判断します。そして、脳の指令に従って大盛りご飯を食べ尽くしたり、おかわりしたりしてしまうのです。

