台湾を「内政問題」にさせてはいけない

【山上】ところが、日本は中国を刺激するのが嫌だということで、薛剣をペルソナ・ノン・グラータとして追放しないだけでなく、その後の中国の情報戦で後手、後手に回っています。

『日本初の女性宰相 高市早苗研究』(宝島社新書)
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例えば、先ほどの論点ずらしです。中国政府は、高市答弁を、一つの中国の原則に反する、あるいは中国の内政への粗暴な干渉だと言っているわけです。冗談じゃありません。なぜ言い返さないのか。

日本は「一つの中国」、すなわち台湾が中国の領土だと認めたことはありません。「一つの中国」を唱える中国の立場に対して、“十分理解し尊重する”で止まっています。合意するとか、同意するとは一切言っていないのです。

これを言った途端に、台湾は中国の内政問題になって、中国に武力行使をさせることになりかねません。1972年から日本だけでなくアメリカもそうです。

「一つの中国」を受け入れると言ったことは一度もありません。だから、明らかに中国は、今、一歩でも二歩でも先に進もうとして、議論のすり替えだけでなく、歴史の改ざんもしようとしているのです。中国が、自分たちの土俵でチャンバラをしようとしているときに、なぜ、日本政府は我々の土俵に戻さないのか、その点の広報や対外発信がものすごく弱いのです。

台湾の国旗
写真=iStock.com/Poligrafistka
※写真はイメージです
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