だからユニクロではなくワークマンだった
そう考えるとこの市場に後発で新規参入したのがユニクロではなくワークマンだったということもストーリーとしてつながります。
リカバリー目的で購入したところ、実は別の効果の方が顕著だったという経験をしやすいのはブルーカラーの30代から50代で、この顧客層をいちばんがっちりとつかんでいるのはワークマンです。
そしてここから先は一番市場が大きい本命消費者に利用が拡大します。あくまで一般医療機器としてリカバリーウェアとしてしか売ることができない商品が、口コミで眠れないことに困っているひとたちの市場へと用途を広げます。待ち受けているのは60代、70代の巨大市場です。
ここが面白い点なのですが、2026年春夏の新作発表時にはユニクロは「現時点での発売予定はない」と明言しています。
一方でドラッグストアのスギ薬局はすでに店頭で3960円~のリカバリーウェアの販売を始めています。またイオンも2026年をリカバリーウェア元年とすると明言しています。
高齢者を主力とする小売チャネルの方が、このトレンドには敏感なのです。
2万円超パジャマの時代は終わらない
では市場を切り開いたTENTIALはどうなるのかというと、市場が広がることでやはり大きな恩恵を受けるはずです。というのも市場が大きくなることで一番ブランド力があるBAKUNEはハイエンドのユーザーの高い支持を受けるからです。
「ぐっすり寝られるのだったら、ひとけた高くてもいちばんぐっすり寝られる商品が欲しい」
というユーザー層は常に市場の上位10%ぐらいは存在するのです。
最終的にはこの商品、
「リカバリーウェアというネーミング自体がトリッキーだったね」
とアパレル業界では反省されるようになるでしょう。ないしはリカバリーウェアに対してBAKUNEという商品名を思いついたTENTIALが天才的だったといわれるのかもしれません。




