高騰しすぎてカズノコで代用する逆転現象も

そして現在、日本国内でも、近年のサケの不漁に伴うイクラの高騰で、じわじわと人気が高まってきた。都内の寿司店関係者は、「イクラがあまりに高いため、とびっ子を代わりに使うこともある」という。多くの大手回転寿司チェーンやスーパーも大栄フーズのとびっ子を扱うなど、ひっぱりダコ状態だ。

岡社長は「ペルー産の原料価格は10年ほど前からざっと2.5倍に上昇しているものの、多くの業態に浸透してきたため、生産・出荷量は増え続けている」と話す。首都圏のとびっ子供給の大半を賄う同社だけに、今後の広がりにも期待をにじませる。

世界中で水産物を買い付ける魚バイヤーの話では、「今ではトビウオの卵の値が上がり過ぎて、カズノコのバラコやシシャモ卵を軍艦巻きの具材として代用している」といった逆転現象も起きているという。

かつては「まがいもの」として一蹴されながら、その後は「その他の魚卵」として市場に浸透し、今や確固たる地位を築きつつあるトビウオの卵の加工品。サケの不漁が深刻化する中、サーモンがマグロの人気をしのぐように、プチプチっとした小粒なオレンジ色の魚卵が、脇役から主役へと躍り出る過渡期なのかもしれない。

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