日本のサーモン養殖はこうして始まった

ここで、日本におけるサーモン養殖の歴史を振り返ってみます。かつて日本人はシロサケやベニザケの塩蔵品、つまり「塩鮭」を好んで食べていました。

この食習慣は明治時代に北海道を中心にシロサケの人工孵化放流事業が始まって以来、特に関東以北の地域で一般化しました。遠洋漁業が発達した戦後は北洋でのベニザケ漁業が大きく発展、西日本でもベニザケが塩鮭の主力商材となりました。

塩鮭
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しかし1977年以降は200海里制度が国際ルールになり、北洋漁業は衰退、消滅します。その後は国産シロサケとアラスカから輸入されるベニザケが市場の中心となりました。