同じ「駅直結」なのに明暗が歴然
2025年、大阪駅直結のグラングリーン大阪に鳴り物入りでオープンしたフードコートが、開業1年で「廃墟」と呼ばれるようになった。その一方で、60年以上にわたり行列が絶えない駅直結のフードコートが、同じ梅田エリアに存在する。なぜ、これほどの差が生まれたのか。
両者はとにかく対照的だ。どの時間帯も人でいっぱいのフードコート「スナックパーク」と、平日ランチタイムが“駅チカ廃墟”と呼ばれる状態の「タイムアウトマーケット」(以下タイムアウト)との集客力の違いが、SNSでよく話題にのぼる。
スナックパークは阪神百貨店の地下、タイムアウトはグラングリーン大阪の地下と、どちらも立地条件は良い。なぜ、賑わいに差がつくのか? 要因は圧倒的な価格差だけでなく「飲食店としての“食体験の演出”不足」、「高額商品を買わせない“店舗の個性”不足」にあるようだ。
さっそく、現地をじっくり観察してみよう。
比較される「スナックパーク」と「タイムアウト」
両者のおもなフードの価格差は、以下の通りだ。
〈タイムアウトマーケット〉
「シャトーブリアンサンド」(1万円)
「プレミアムビフカツカリー」(3800円)
「ラムのスペイン風煮込み」(2400円)
「かけうどん」(850円)
※2026年3月に17店中7店が閉店、5月以降に順次新店オープン予定
〈スナックパーク〉
「オムライス」(580円)
「醤油ラーメン」(390円)
「イカ焼き」(250円)
「海老天丼」(600円)
※計13店
4月22日にタイムアウトの閑散ぶりを記事として配信した際には、この価格差を挙げて「タイムアウトに行くくらいなら、スナックパークに行く」といった意見が相次いだ。なかには「シャトーブリアンサンド1個分(1万円)=スナックパークのラーメン25杯(390円)分」といった、さして意味がない比較さえ見られたほどだ。



