手間のいらない最速最強の運動

しかし、ジムに通わなくても、運動することはできるのです。

それは歩くことです。

歩くことは一番気軽にできる運動です。まず準備がいりません。実は続けられない原因の一つに、準備が面倒ということが挙げられるのです。

ジム、水泳、野球などは、まずその施設へ行かなければできません。水着やユニフォームに着替えたり、バットやグローブを用意しなければなりません。

頭でこの準備を考えるだけで面倒になり、続かなくなるのです。その点、歩くとは、立ち上がって一歩前に出ること。準備という手間のいらない最速最強の運動なのです。

私の友人に「歩き方」の専門家で、柔道整復師の新津和明先生がいます。姿勢と歩き方の専門院「アルケル治療院」の院長である新津先生から、歩くことの重要性を聞きました。

「私たち人は動物の一員です。字のごとく『動く生物』です。その動く生物が動かなくなると、いずれ食べられなくなり、当然生きていけなくなります。仮に私たち一人一人が歩くことをやめてしまえば、地球上から人という動物が絶滅するという一大事が起きてしまいます」

コピーをしている最中に屈伸でもいい

「逆を言えば、歩いているからこそ生存し、現在まで進化し続けています。歩くことは、身体の筋肉の6〜8割を働かせる全身体操と言われています。寝たきりになってまったく動けなくなると、筋肉は3日で衰えて骨も脆くなり、身体が弱ってきてしまうのです」

創業37年の治療院の子どもとして生まれ、生まれながらにして人の痛みと向き合う環境下で育ち、いつか自分も身体の痛みで悩む人の役に立ちたいと考え、柔道整復師になった新津先生から聞いた話には説得力があります。

しかし、デスクワークの多い仕事では、歩くことを習慣化するのは大変です。

そこで、登場するのが万歩計です。毎日の歩数を記録し昨日の自分より一歩でも多く歩く。記録をするとゲーム感覚で歩くことができ、週間や月間で記録を塗り替えるという目標も立てられます。体重や体脂肪も記録すると、より楽しめます。

ビジネス街を歩くスーツ姿の男
写真=iStock.com/key05
※写真はイメージです

まとまった時間を確保しなくても構いません。エレベーターやエスカレーターを利用していたのを階段に変える、一駅前で降りて景色を楽しみながら歩く、コピーをしている最中に屈伸するなどして、一歩でも増やしましょう(笑)。

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