100点を目指すがゆえに起こる「先延ばし」
また、完璧主義の内容は、たいてい正しくていいことが多い点も気づきにくくなる一因です。「テストで100点を目指すことは、先生も親も推奨している」「仕事でミスが全くないことを会社全体で目指している」――だからこそ、「これはいいことだから」「みんなも期待しているし」「いい人、いい社員、いい親、いい上司であるために……」と完璧主義に陥ってしまうのです。
一方で、完璧主義は、物事に取り掛かる前の不安を強めます。「完璧にしなくては」というプレッシャーは、実際よりもタスクをとてつもなく難しいもののように感じさせてしまうのです。人は「手に負えないな」と思うと、不安を感じます。
コントロールできない感覚は、まるで得体の知れない魔物と戦うようなものです。その不安や恐怖の感情に耐えきれず、私たちは一時的に逃げます。これを心理学では「回避」と呼んでいます。
「とりあえず手に負えそうにないから、今日はやめておこう」「一旦先延ばしにしよう」といった具合です。



