ジムに通って無理な運動に励む必要はない

ケトン体が使えるということは、体内に貯蔵されている脂肪が利用されている、すなわち燃やされているということであり、痩せていくということです。

つまり、牧田式糖質制限を行えば、ダイエットしながら脳も守れるのです。

多くの人が、痩せるために間違ったカロリー制限をして空腹を我慢したり、体の脂肪を燃やそうと、ジムに通って無理な運動に励んだりしていますが、実は、そんなことをする必要はありません。

糖質制限こそが、唯一無二の正しいダイエット。体と脳の健康を守りつつ、確実に体重を落とせる方法です。

ところで、「脂肪を燃やす=痩せる」のであれば、「脂肪を摂る=太る」のだろうと、あなたは考えていないでしょうか。

実は、「脂肪を燃やす=痩せる」のは確かだけれど、「脂肪を摂る=太る」は間違いです。

もし、「油っぽいものを食べれば脂肪がつく」とか「カロリーが高いものを食べると太る」などと考えていたら、いつまでたってもダイエットに成功しません。

サラダを食べる女性
写真=iStock.com/Nuttawan Jayawan
※写真はイメージです

あなたを太らせるのは、脂質でも高カロリー食品でもなく糖質です。脳のエネルギーとして必要だからと摂っていた甘いものや、日本人が大好きな白米や麺類といった炭水化物が、あなたを太らせるのです。

糖質過多で余ったブドウ糖は中性脂肪となる

その理由を説明しましょう。

甘い砂糖は「二糖類」といって、ブドウ糖と果糖が2つ連なった構造をしています。

炭水化物は「多糖類」で、たくさんのブドウ糖が連なっています。

どちらも胃で消化され、すべて1個1個のブドウ糖に分解され、小腸から血液中に吸収されます。血液中にブドウ糖が吸収されるということは、血糖値が上がるということを意味します。

そこで、インスリンが分泌され、溢れたブドウ糖をまずはグリコーゲンに変えて、肝臓や筋肉に保存します。

ただ、その容量は限られているため、それでも余ったブドウ糖は、今度は中性脂肪に変えられ脂肪細胞に貯蔵されます。この「脂肪細胞に中性脂肪が貯蔵される」ということが、すなわち太るということです。

続いて、その溜め込まれたものがどのように使われるかについて、もう一度復習しましょう。

エネルギーとしてすぐに使えるブドウ糖がなくなると、まずは、肝臓や筋肉などに貯蔵されたグリコーゲンが分解され、ブドウ糖エネルギーとなります。

それも枯渇すると、脂肪細胞に溜め込まれた中性脂肪が分解され、ケトン体エネルギーを使えるようになるのでしたね。

つまり、糖質摂取量を少なくすれば、「中性脂肪分解→ケトン体エネルギー活用」のルートに早く到達できますが、糖質をたくさん摂っている限り、太りやすいし、ケトン体をうまく使えるようにはならないのです。