果物の摂りすぎは脂肪肝を招く

果物はビタミン類が多く含まれることから、健康的な食材と考えられがちです。しかし、果物の「果糖」は結構やっかいな存在なのです。

牧田善二『糖が脳を破壊する』(SB新書)
牧田善二『糖が脳を破壊する』(SB新書)

前述したように、果糖はブドウ糖と同じ「単糖類」です。これ以上分解されることはないので果糖として吸収されますが、ブドウ糖と違って血糖値を上げることはありません。なぜなら、血糖値とは「血中ブドウ糖濃度」のことだからです。

血糖値だけで考えれば、あたかも果糖は健康にいいように感じますが、肝臓で代謝される段階で中性脂肪に変わりやすく、脂肪肝を招きます。実際に、脂肪肝が発見された人に食生活について質問すると、果物が好きでたくさん食べているという答えが多く聞かれます。

また、中性脂肪は脂肪細胞に溜め込まれることから、果糖は太りやすいのです。果物を食べるなら、食後のデザートとして少量をなるべく「丸ごと」摂るようにしましょう。

たとえば、リンゴなら良く洗って皮を剝かずに、ミカンは外の皮だけ剝いて、中の袋はそのまま食べるという具合に。こうすることで、少量で満足できるし、食物繊維もしっかり摂れます。

1杯のフレッシュジュースに含まれる驚きの果糖量

逆に、ジュースにするのは最悪です。

高級ホテルのラウンジで提供している様子を見ていたら、1杯のフレッシュオレンジジュースのために、なんと5つのオレンジを搾っていました。

そのジュースには、食物繊維はほとんど含まれない代わりに、オレンジ5つ分の果糖が含まれています。こうしたものをしょっちゅう飲んでいたら、確実に脂肪肝になってしまいます。

「甘いものを食べるなら果物を」という逃げ道をなるべくふせぎましょう。ふせがないまでも、その逃げ道は細くしておきましょう。

現代人が頭と全身の健康を維持するために必要なのは、すぐに甘いものを欲しがるクセから抜け出すことです。

糖質量の多い果物と少ない果物TOP5(可食部100gあたり)
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