脂質は不足することはあっても余ることはない

「糖質摂取量を減らす」方法については、この後、詳しく説明しますが、その前に「脂質摂取量を増やす」ことについて大事なことを述べましょう。

日本人の1日の平均脂質摂取量は男性で74グラム、女性で56グラムです。これらのわずかな脂質は、全身に37兆個もある細胞の膜をつくりかえるために必要とされたり、各種ホルモンの材料となったりして、どんどん消費されます。

そのため、脂質は不足することはあっても余ることはほとんどありません。また、脂質は摂り過ぎても、その多くが便に出てしまいます。

だから、糖質を減らした分もっと摂っていいのですが、あくまで「良質なもの」にこだわってください。

細胞膜やホルモンは、健康維持に非常に重要です。それらの材料になる脂質をおかしなものから摂ってはなりません。

とくに、サラダ油、マーガリン、ショートニングなどトランス脂肪酸が多く含まれている油脂は、心疾患を増やすなど明らかに健康に害があることがわかっているので、できる限り摂取を避けてください。

ファストフードやコンビニのスナック菓子、菓子パンなどには、こうした油脂がたくさん使われています。

ハンバーガーを食べる女性
写真=iStock.com/somethingway
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調理して時間が経った揚げ物は猛毒になる

また、酸化した脂質は、猛毒とも言えるほど体に悪い物質です。古い油脂は使わないことはもちろん、調理して時間が経った揚げ物などは、口にしないほうがいいでしょう。

ちなみに、私自身は、油脂はエキストラバージンオリーブオイルと決めています。酸化しないように小瓶を買って、早く使い切るようにしています。

肉や魚の脂肪も食べてOKです。とくに、DHAやEPAが多い青魚は積極的に摂ることをすすめます。ただし、干物にすると脂質の酸化が進んでしまうので、新鮮なものを早く消費するようにしてください。