「黒ひげ危機一発」のルールは“逆”だった
「ひつまぶし」の話は、まさに“発想の転換”によって生まれたセンスの象徴でした。足りない素材を活かし、常識をひっくり返すことで、まったく新しい価値を創造した。つまり、発想の転換とは「ものを反対側から覗く力」なのです。
そしてその延長線上にあるのが、「逆転のセンス」です。発想を少し変えるだけで価値が生まれるように、常識を“逆さにしてみる”ことで、世界の見え方そのものが変わることがあります。センスとは、時に“逆を見る勇気”なのです。
私が「逆転のセンス」という言葉を聞いて最初に思い出すのが、あの誰もが知るパーティーゲーム――「黒ひげ危機一発」(タカラトミー)です。このゲームは、順番に剣を刺していき、樽の中にいる黒ひげの親分が勢いよく飛び出したら負け、というシンプルなルールで長年親しまれてきました。しかし、その“負けルール”こそ、実は後から生まれた逆転の発想だったのです。
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