「何かあったら鈴木が捕まってくれる」
上司や周囲に可愛げがあると思われるには、まずいつもニコニコして我を抑える必要がある。ただし、いい人だと思われるだけではだめだ。政治の世界では、「いい奴だ」は「間抜け」と同義である。
私は気性の激しいほうだが、中川一郎先生(元農林相、故人)の秘書となって最初の4年間は、大声を出したり、喧嘩をしないよう自分を抑えてきた。
ところが1973年8月に起きた金大中氏拉致事件の直後、日本テレビ「11PM」に中川先生と宇都宮徳馬代議士が生出演したときだった。当時中川先生は、金氏と対立する朴正煕(韓国大統領、当時)派と見られていて、宇都宮氏が「中川さんは朴大統領から金を貰っているから、大統領の擁護をするんだ」と言い放った。直後にCMに入ったから反論できない。スタジオで聞いていた私は激怒して、「コラ、宇都宮、いい加減なことをぬかすな」とCMの間に飛びかかっていった。放送後、中川先生は「鈴木、よくやった」と褒めてくれたが、それまで隠していた気性がこの一件でばれてしまった。しかし、時には激しく渡り合い、やるときはやる奴だと自分の新たな価値を示すことができ、さらに信頼を得ることになった。
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