原点は「花の中3トリオ」への強烈なライバル心

神奈川県相模原市出身の宮本ともみは、小学校1年のときに父がコーチをしているチームでサッカーを始めた。相模原市は小学生の女子チームが10チーム以上ある女子サッカーの盛んな地域で、「サッカーかドッジボールかみたいな感じで、女子がサッカーをすることが珍しくなかった」。

6年生のときに初めて少女の全国大会が開催され、そこで3位になる。その頃の関東圏の上手い女子選手は、中学からは読売クラブ女子・ベレーザ(現日テレ・東京ヴェルディベレーザ)の下部組織メニーナに進むケースが多かった。宮本と同級生の澤もしかり、大野忍、近賀ゆかり、宮間あや、宇津木瑠美、永里優季、丸山桂里奈、岩渕真奈もメニーナの出身。川澄奈穂美選手がメニーナのセレクションに落ちて入団できなかったことは有名な話だ。宮本もセレクションを受けていれば、合格した可能性が高かっただろう。

しかし、「周りにメニーナをライバル視している選手が多かったので、もし私が行ったら裏切ることになるし、向こうから来てほしいと言われる選手になりたい」と、セレクションを受けず、中学からは地元の女子社会人チーム「相模原SC」で競技を続けた。