会社を選ぶべきか、仕事を選ぶべきか

私は32歳のときに、大手電機メーカーから外資系コンサルティング会社へ転職した。今思えば、これが人生の転機だった。

成功するという確証はまったくなかったが、「外から会社を変える」という仕事に魅力を感じ、挑戦したいという渇望を抑えることができなかった。それ以降、会社は3度転じたが、コンサルタントという仕事を25年も続けている。プロ野球やサッカーの選手がチームを変えるように、自分が最も活躍できる「場」を求めて、移っただけだ。

新卒で電機メーカーを選んだときも、「会社」というよりも「仕事」を基軸にして考えたつもりだった。当時の私は「世界を股にかけてバリバリ活躍する海外営業」に魅力を感じていたので、そうした仕事ができる可能性の高い会社を選んだ。給料や勤務地よりも、仕事を優先しての選択だった。