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現在の労働問題をめぐる大きな論点の1つが労働時間規制です。長時間労働はいわゆるブラック企業にとどまらず、多くの企業で慢性化していると指摘されています。しかし長年にわたり長時間労働が維持されてきたのは、企業や働く個人にとってメリットも存在するからだと考えられます。

長時間労働が起こる要因を整理すると、本人の自発的意思に基づいた「自発的」長時間労働と、「非自発的」長時間労働に分けられ、この区別が労働時間の問題を考えるうえで重要です。

自発的長時間労働の要因としてまず挙げられるのは、仕事中毒です。純粋に仕事が好きで本人が喜んで長時間労働を選択している状況ですが、アルコール中毒と同様、健康に害があるとわかっていてもやめられない側面があります。