仕事がデキる人は、何が違うのか。『「過集中」メソッド やる気ゼロからでもゾーンに入れる脳の使い方』(主婦と生活社)を書いた新井琴香さんは「“キリが悪いから”と作業を続けるのはやめたほうがいい。集中力を持続させるには入れ方と同じくらい切り方も重要だ。すぐに試せるおすすめのリセット法がある」という――。(第2回)

※本稿は、新井琴香『「過集中」メソッド やる気ゼロからでもゾーンに入れる脳の使い方』(主婦と生活社)の一部を再編集したものです。

行きかう人々
写真=iStock.com/filadendron
※写真はイメージです

集中力を「オフにする技術」も絶対に必要

「もう少しだけ……」
「あとちょっとだけやったら、切りがいいから」
「ここで止めたら、もったいない気がする」

そんな気持ちのまま、つい時間を延ばしてしまう。気づけば深夜に。頭は重く、目は乾き、身体もヘロヘロ。翌朝は疲れが残ったままで、回復にも時間がかかる――。これは、過集中体質の人には「あるある」の現象です。

問題なのは、集中力が切れないことではなく、集中し続けてしまって、逆に疲弊してしまうこと。そして皮肉なことに、そのせいでせっかく手に入れた集中力そのものが、日常を壊してしまう原因になってしまうことすらあります。

だからこそ、過集中体質を手に入れた人にとって必須なのが、「スイッチオフの設計図」。集中力は、「入れる技術」だけでは不十分です。同じくらい、「抜く技術」を持っていなければ、脳は長期的に持ちません。ここからは、実際に私が行っている「過集中からの切り替えルーティン」をご紹介します。あなた自身の脳にも合う「オフスイッチ」を見つけてみてください。

【STEP①時間を「決めてから」始める】

まず最もシンプルで、最も効果が高いのが、「作業を始める前に、終わる時間を決めておく」ことです。

・「このタスクは、45分だけやろう」
・「このページまで読んだら終わり」
・「19時になったら強制終了」

こうして「終わりの目印」をあらかじめ設定しておくと、脳は「終わりのイメージ」を持ったまま集中に入れます。この設計をせずに作業を始めると、脳は「無限タスク」として認識してしまうため、切るタイミングを失いやすくなってしまうのです。人間の脳は「区切り」があることで安心します。終わりがあるから、全力で走れるのです。