消費者の脳はいつもゆらいでいる

ルディー和子氏

消費者調査で一定の基準を満たしたものが発売されているはずなのに、驚くほど短期間で市場から消えていく商品は後を絶たない。

マーケティング評論家のルディー和子氏は「無意識に行動する消費者に対して、論理的な発想のマーケティングで攻めるのはとても困難だ」と断言する。

「最近の面白い実験があります。スーパーの試食でブルーベリーと黒スグリのジャムを出して、どちらが好きですかと尋ねます。消費者が『ブルーベリー』と答えたら、いったんジャムを引っ込めて5分ほど世間話をした後、黒スグリのジャムを出して、『お好きなのはこのジャムですよね。なぜこちらを選んだのですか』と聞くと、『そうそう、これなのよ』と言って理由を説明する。ジャムがすり替わったことに気づいた人はたった2割にすぎなかったのです」