ようやく涼しくなり夏に減退していた食欲も復活する時期。糖尿病専門医の矢野宏行さんは「秋はとにかく食べる量に注意。イモやカボチャなど糖質を多く含む野菜も食べ過ぎないほうがいいが、食事のメインとなりがちな糖質の高い秋のメニューがある」という――。
サツマイモ、カボチャ
写真=iStock.com/ken6345(左)、Wako Megumi(右)
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秋の味覚、甘い野菜やフルーツは糖質が高い

夏の暑さも少しずつ和らぎ、いよいよ食欲の秋。秋の味覚といえば「芋・栗・南京なんきん(カボチャ)」をはじめ、柿・梨・ブドウといった果物類が代表的です。この時期、せっかくおいしい季節が来たのだからと、つい食べ過ぎてしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、私が専門とする血糖値の面から言うと、これらの食材の中には要注意のものもあります。まずイモ(芋)類。サツマイモやジャガイモは糖質を多く含んでおり、特に焼きイモは100gあたりの糖質が約34.5~37.8gと高めになっています。

クリ(栗)の糖質も多く、これが甘栗となるとさらに高くなります。カボチャの糖質の割合はサツマイモや栗に比べれば低いものの、それでも野菜の中では比較的高い部類に入ります。

糖質が高い野菜の代表格はイモ、カボチャ、トウモロコシ。私は、患者さんにはこの3つはなるべく控えるようお伝えしています。野菜=低糖質というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実はそうとも限らないのです。「今日はサラダを食べた」と言っても、それがポテトサラダやカボチャサラダだったら、栄養面はともかく糖質面では好ましいとは言えません。

今は血糖値に問題がない方も、これらを食べる際はちょっと糖質を意識して、量を半分にする、葉物野菜と一緒に摂るなど工夫しましょう。葉物野菜に含まれる食物繊維には、糖質の吸収を遅らせ、血糖値が急に上昇するのを抑える作用があります。

糖度の高いフルーツ、柿やブドウより梨がベター

果物にもちょっと注意が必要です。秋の果物で糖質が高めなのは柿とブドウ。梨は比較的低めですが、最近の果物は甘くないと売れないということで、全般的に糖度が高くなるように品種改良されています。

柿、ブドウ
写真=iStock.com/kuppa_rock(左)、yumehana(右)
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甘い果物に多く含まれる「果糖」は、それ自体はさほど血糖値を上げはしないものの、内臓脂肪の原因になりやすく、そこから脂肪肝になると血糖値も上がってしまいます。

フルーツは体にいい、だからたくさん食べたほうがいいと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、糖質の面では1日のうち3食すべてで食べるのは摂り過ぎで、1日1回が適量と言えます。

【図表1】果物の糖質・カロリーなど
AI食事管理アプリ『あすけん』の管理栄養士監修のもとプレジデントオンライン編集部作成