「これ、必達ですか?」上司から目標を設定されたとき、こんな質問をぶつけたことはありますか。自分のチームメンバーを守るためには、上司との率直なコミュニケーションが不可欠です。一見すると失礼な質問でも、上司と良い関係を維持したまま使いこなす方法はあります。

上司とのコミュニケーション不足が「過大な目標設定」を生む

「絶対、無理です」。そう言いたくなるほど過大な目標を上司に設定されてしまったことは、ありませんか。

経営層がトップダウンで決めたのかもしれないが、現場から見れば、そんな目標は非現実的だ。すでに部下たちは手一杯で、これ以上業務を増やすわけにはいかない。とはいえ、上司に「できません」と率直に言えば、「やる気がないチームだな」「チームリーダーの頑張りが足りない」と思われるかもしれない。自分たちの評価は下げずに、目標が無理難題であることを上司に理解してもらうには、一体どうすればいいだろうか——。

(構成=奥地維也 図版作成=大橋昭一 撮影=石橋素幸)