自分の経験を重視しているのか、チームが決めたことにいつまでも反論を続ける部下。頑固に凝り固まっている理由は、本人の性格以外に理由があるかもしれません。明らかに間違った意見を言ってきた場合も、「純粋に、何でそう思うの?」と問いかけてみましょう。頭ごなしに否定するよりも、実は効果的なんです。

自説を曲げない部下は、「自己中心段階」に留まっている?

チームの方針が決まったにもかかわらず、「リーダーのやり方は間違っている」「自分ならこうする」と現場で得た知見をもとにした自説を曲げない部下。リーダーの自分からは狭い視野に留まっているように思える。業界全体の流れに合わせたチームの方針に従ってほしいが、どうすれば説得できるだろうか……。

部下が自分の意見に拘ってしまうのは、部下の「性格」の問題ではなく、発達心理学のアプローチで解決できるかもしれません。

(構成=奥地維也 図版作成=大橋昭一 撮影=石橋素幸)