限られた勤務時間をうまく構造化して活用し、生産性を高めていく「タイムマネジメント」では、個々にタイプの異なる部下の性格や特性に合わせたアプローチが成功の鍵を握ります。前回は「うさアリ」タイプのタイムマネジメントについて解説しましたが、今回は、「かめアリ」「うさギリス」「かめギリス」の3タイプについて詳しく解説していきます。

「かめアリ」タイプのタイムマネジメント

●無駄なルーティンワークの洗い出し

「かめアリ」はうさぎ系とは異なり、一気呵成に仕事をするのではなく自分のペースを守って仕事を進める傾向にあります。目標から逆算して作業計画を自然と立て、進捗管理を行い、その計画を粛々と実行していく継続力が強みです。

一方で、「かめアリ」はプロセスに埋没してしまい、日々のルーティンやタスクを「やらなければいけないもの」として頑固に守りがちです。自分でも「これ、意味あるのかな?」と思っていても、「もうはじめてしまったから」「いつもやっているから」「やらないと不安だから」という、「かめアリ」特有の保守的な意識でやり続けます。

(構成=岩川悟、吉田大悟 イラスト=Style.T.84 図版作成=佐藤香奈 撮影=玉井美世子)