「新しい体験」が運を強くする

あとは、やはりいろんなものを自分の目で見ていくということが大切です。

いろんな人と会うとか、いろんな映画を見るとか、いろんな小説を読むとか、いろんな体験を自分にさせること。

洋服もその一つだと思います。いろんな服を着てみるとか、いろんな化粧品を使ってみるとか。些細なことだとしても、いろんなことに触れていくということはセルフイメージにつながり、運をすごく強くします。

つまり「自分を大切にする」ということは、自分に優しくするというよりも、未来のために自分に経験を与えて鍛えていくということ。そういう方法のほうが、自分を大切にすることにつながるということを実感しましょう。

そして、その自分に負荷をかける理由を理解しようと思うこと自体が、自分自身を大切にすることなのです。

視野が広がれば、いい方向に向かえる

たとえば気温が36度だとしたら、日本国内にいると暑いと感じます。けれど一年を通して36度前後の国の人からしたら、それは普通のことになりますよね。

もちろん「暑い場所で無理しなくていいんだよ」「たまには冷房をつけたままにしていいんだよ」と思うのも大事なことでしょう。

けれど、それにプラスして、「自分の価値観だと36度は暑いけど、そういえば南国では36度が普通なのかもしれないよな」と考え、環境問題に目を向け、少しだけ慣れる努力をしてみるのも、自分をすごく大切にしてあげる方法なんじゃないかなと思います。

中島輝『ホントのあなたは絶対に運がいい!』(扶桑社)

視野を広くすることは、自己肯定感が高くないとできません。自己肯定感が高い人は、自分をきちんと大切にして、いい方向に向かえます。

少し負荷をかけることで、自分の視野が広がって、これまで大変だった物事が、大変だと感じなくなります。

これができている人は、自分に対してすごく優しいことをしているのです。

本当の意味で自分を愛してあげることは、運を良くする心の筋トレです。筋トレすれば筋肉は決して裏切らずに大きくなるように、自分で自分を愛してあげれば、周囲の人や出来事も自然と愛することができるようになります。そうしてあなたは絶対に運が良くなるのです。

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