どうすれば“口約束”を成立させられるか
【口約束をちゃんと守らせたい】
・ダメな言い方
信頼しているので、口約束でも大丈夫です
・うまい言い方
念のため、誰かに内容を知ってもらいましょう
第三者のいないところでやる議論は無意味です。例えば2人きりで議論になり、相手が非を認めたとします。でも、その場に証人となる第三者がいなかったり、相手が非を認めた証拠もなかったりすると、後から「そんなこと言ってないよ」とか、いくらでも言えますよね。
これは議論ではなく口約束でも同じです。世の中のすべての人が誠実に動いているわけではありません。あとから反故にされることも普通にあるわけで、「聞いてないよ!」という裏切りをされることも当然あります。もし状況的に証人を立てられず証拠も残せない場合には、「約束を破ったときのメリット/デメリット」を明確にすることが必要です。
口約束を交わす過程で「お互いこんなにメリットがある」「だから長期的な関係を結んだほうが得策だ」といった共通認識が形成されれば、口約束でも物事は成立します。それができないのなら、裏切られる前提で進めるしかありません。
脅迫してまで約束を守らせる必要はない
ただし、約束を反故にされたときに絶対にやってはいけないのが、「約束を破ったら大変なことになるぞ」と、相手に伝えることです。
“昭和的な人”がやりがちですが、この言葉は場合によっては脅迫になります。今の時代は誰もがスマホを持っているので録音できます。後になってそれが証拠となり、自分が不利になる可能性も出てきます。
ちなみに、余裕のあるお金持ち同士だと、「セコいことをやって長期的な関係が壊れるほうがよっぽど損をする」とわかっているので、ヘタなことをしないという共通認識があります。彼らは「後からSNSとかで騒ぎ立てられると面倒だな」とか考えるので、大企業とか余裕のあるお金持ちと仕事をするほうがラクだったりするんですよね。
逆に成金系の金持ちは感情やその場の勢いで考えがコロコロ変わったりするので、口約束だけでなくお仕事をする際には気をつけたほうがいいですよ。